当サイトで、レアメタルの基礎知識を整理しましょう

デジタル家電や自動車には欠かせない「レアメタル」。
最近注目されている「レアメタル」ですが、いったいどんな金属なのか知っていますか?
世界的な需要拡大で価格も上昇傾向が続いています。安定調達が大きな課題となっているレアメタルについてまとめてみました。ご活用ください。


レアメタルの基礎知識

レアメタル衛星探査、ボツワナ大統領と合意…甘利経産相

甘利経済産業相は11月16日、ボツワナのモハエ大統領と会談し、希少金属(レアメタル)を共同で衛星探査することなどで合意した。


レアメタルとは

レアメタルとは、文字通り「レアー=希少」な「メタル=金属」のことです。埋蔵量が少なく、特定の地域に偏在している希少金属のことを指します。また、資源は豊富でも生産技術上の問題で抽出が難しかったりする金属を指します。

ニッケルやコバルト、チタンなどがその代表で、さらに生産量が極めて少ないインジウムやタンタルなど一般に31種類あります。ネオジムなどの希土類(レアアース)は性質が似ていて17元素を一種類と数えています。

レアメタル(希少金属)
リチウム、ベリリウム、ホウ素、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、ガリウム、ゲルマニウム、セレン、ルビジウム、ストロンチウム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、パラジウム、インジウム、アンチモン、テルル、セシウム、バリウム、ハフニウム、タンタル、タングステン、レニウム、ユウロピウム、白金、タリウム、ビスマス、希土類

ニッケル クロム バナジウム


レアメタルはハイテク製品に不可欠

レアメタルは、半導体やIT機器、自動車など、家庭用品から産業機械・ハイテク分野に至るまでの製品に幅広く使用されています。

例えば、ネオジムと呼ばれる高性能磁石に使われる金属は、ハイブリッド自動車や、パソコンのハードディスクのモーターに使われています。

自動車 ハードディスク

また、インジウムという金属は、液晶テレビや携帯電話の液晶画面の電極に使われています。

携帯電話 ノートパソコン


貴金属のイメージが強いプラチナ(白金)もレアメタルです。
2006年の供給量は約210トンで、そのうち宝飾品になるのは50トン、自動車の排出ガスをきれいにする触媒に倍以上の130トンが使われています。

レアメタルは、デジタル家電や自動車には欠かせない金属なのです。
ただし、世界的な需要拡大で価格の上昇傾向が続いており、安定的な調達が民間企業だけでなく国の政策としても課題となっています。


レアメタルの産地

レアメタルは、中国や南アフリカ共和国、オーストラリア、ロシアなど数カ国に生産が集中しています。

資源エネルギー庁のまとめによると、タングステンは中国の世界生産シェアが90%。プラチナは、南アフリカが78%、クロムも同国が44%、コバルトはコンゴが31%、ニッケルはロシアが22%とそれぞれトップの世界生産シェアを占めています。

レアメタル産出国


中国に依存するレアメタルが多い

レアメタルの価格は急上昇しています。価格高騰の背景には、もともとレアメタルの産出大国である中国が工業化の進展でレアメタルを大量に消費するようになり、輸入国に転換したことが大きな要因と言われています。

中国には優良な鉱床が多いうえ、安価な労働力を背景に安売りし、他の生産国を駆逐してきました。
例えば希土類は、かつては米国やオーストラリアでも産出していましたし、タングステンは日本でも掘っていました。

これまでレアメタルを安価で輸出していた中国ですが、レアメタルを自国で保有・消費するようになってきました。
中国が内需を優先して、資源を囲い込み始めたため、レアメタルの価格が高騰しています。


レアメタル産出ランキング


レアメタルの応用と製品

ハイテク製品の製造には、レアメタルが欠かせません。
レアメタルは、他の元素との合金によって、これまでにない性能や機能を持つようにできることに特徴があります。

パソコンや携帯電話に使う半導体などの電子部品をはじめ、AV機器やエアコンなどの家電製品、自動車や電子基盤の加工に用いる超硬度工具に至るまで、幅広く用いられています。
我が国の産業にとって欠くことのできない重要な原材料の一つになっています。

レアメタル製品